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ネットワーク・連携事業

2018/07/27

四国にチャリティーショップ視察に行ってきました! レポート

7月22日(日)~23日(月)に、JCSN(日本チャリティーショップ・ネットワーク)のメンバーの皆さんと一緒に、徳島県のチャリティーショップ「太陽と緑の会 リサイクル作業所」と、香川県のチャリティーショップ「セカンドハンド松縄店」の視察に行ってきました。

 

 

初日に訪れた「太陽と緑の会 リサイクル作業所」は、「人も物も活かされる街づくり」を目指して、ハンディのある方々と一緒に不用品のリユース・リサイクル活動、自然エネルギー利用の実践、廃食油のリサイクル、河川敷のクリーンアップなどに取り組んでいる障がい者福祉団体「NPO法人太陽と緑の会(徳島県徳島市)が運営されています。詳しくは、こちらのウェブサイトをご覧ください。

 

 

同会が運営する「太陽と緑の会 リサイクル作業所」に入ると、一般的なチャリティーショップでは扱わない冷蔵庫や洗濯機などの大型家電や自転車、家具などもあり、また、屋外には50円均一の食器類や布団などが大量に並べられていることにまず驚かされました。それらの不用品の中で、ハンディのある方々が、笑ったり、くつろいだり、真剣だったり、いろんな表情で作業していました。

 

 

このショップの一番の特徴は、レジ打ち、不用品の値札貼り、不用品の訪問回収、電話の受付、昼食づくりなどをハンディのある方々が行っていること。職員の方々はハンディのある方々が無理なく作業できるようにサポートをしたり、ハンディのある方々には難しい値付けや車の運転、自転車の修理などを行ったりしているそうです。一部の市民からは「ちゃんと話せる方に電話受付を任せてはどうですか」と言われるそうですが、「そうしたら、彼ができることがなくなってしまう」と同会の代表の杉浦 良さんは言います。

チャリティーショップを始めた当初は「障がい者を見世物にする気か」とバッシングを受けたそうですが、今では約9,000名の市民サポーターや行政からの支援を受けながら、老若男女が買い物に訪れる中で、ハンディキャップのある方々が活き活きと活動できるチャリティショップとなっています。また、同会は一般的な福祉団体と違って、収入の約8割をチャリティーショップで獲得していることから、次世代型のソーシャルビジネスとしても注目を集めているそうです。

この日の視察では、チャリティーショップがハンディのある方々の活動の場になる可能性を感じることができました。この視察の後に行われたJCSNの会議では、今後、日本各地の福祉団体によるチャリティーショップの運営の現状について調査することが検討されました。

翌日は香川県高松市に移動し、JCSNの加盟団体の公益財団法人セカンドハンドの新店舗「セカンドハンド松縄店」を訪れました。

公益財団法人セカンドハンドは、おそらく日本で一番最初にチャリティーショップを始めた団体で、現在は3つのチャリティーショップを運営しています。詳しくは、こちらのウェブサイトをご覧ください。

車を降りてまず驚いたのが、その外観。チャリティーショップは通常、手作り感覚溢れる(お世辞にもお洒落とは言い難い)感じなのですが、セカンドハンド松縄店はまるで一般のブティックのようなお洒落な外観でした。

 

店内もとてもお洒落で、若い女性が好きそうなポップな感じのデザイン。理事長の三木さんにお聞きすると、これまでアプローチできていなかった若者層に来てもらうために、店舗デザインはコストをかけてプロにお願いしたそうです。

 

レジの上のテントもいい感じです。

 

店内を進むと、これまたお洒落なキッズスペースが。これなら、子ども連れの若いお母さんもゆっくりとお買い物が楽しめますね。

 

さらに奥に進むと、そこにはモデルハウスのキッチンのようなスペースが現れました。アイランドキッチンは店舗デザインのための作り物で、実際に水は出ないそうです。これは店舗デザイナーさんのアイデアで、食器やキッチン雑貨を買う際にお客様が使うシーンをイメージしやすいように作られたそうです。中央のダイニングテーブルでは、ワークショップも開催しているそう。Re☆創庫にもこんなスペースがあるといいですね!

 

なんと2階もあって、2階には和服や家具が陳列されていました。アンティーク風のフローリングが素敵です。

これまでの店舗では取り込めてこなかった若い客層に積極的にアプローチしようというセカンドハンドさんの試みは、とても参考になりました。お洒落な店舗だと、活動しているボランティアの皆さんも心なしか活き活きしているように感じました。

たった2日間でしたが、福祉団体によるチャリティーショップの成功事例と、新しい感覚のチャリティーショップを見学することができ、とても濃密な視察となりました。ぜひ今後の中部リサイクルやJCSNの運営に活かしていけたらと思います。お世話になった皆さん、ありがとうございました。(報告/和喜田)

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